【美容コラムVol.3】休養の基本である睡眠 ~良質の睡眠を取るために~

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睡眠は、1日の1/3を占めていると言われていますが、忙しい現代では1/4であるといっても過言ではないでしょう。

 

栄養や運動は自分で計画的に、また努力次第で質を上げることができますが、

睡眠は思い通りに入眠したり良質の睡眠を得ることは出来ません。

 

例えば、ストレスや極度の肉体的疲労によって寝付きが悪くなる、夜中に目が覚めてしまう…

といった体験をした方も少なくないでしょう。

こういう日が続けば、倦怠感、集中力•判断力の低下、もちろん自律神経系にも

影響してくる可能性があります。

つまり、睡眠の適否が質の高い生活を左右する、すなわち「よく生きる」=「よりよく眠る」と言うことなのです。

 

では、睡眠のメカニズムから説明しましょう。

 

ご存知の方も多いでしょうが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類あり、

この組み合わせで90分のリズムを一晩に4〜5回経験するといわれます。

 

レム睡眠(REM:Rapid Eye Movement=休息眼球運動)は眼球が眠りながら

急速にキョロキョロするように動くためこのように呼ばれています。

筋肉は弛緩し身体は深く休息していますが、脳はあまり活動が低下しないため、

夢はこのレム睡眠で見ます。

 

ノンレム睡眠(non-REM)は、レム睡眠以外の眼球運動がない時の睡眠で、

脳の休息の眠りと言われています。

このノンレム睡眠には4段階あり、3・4段階の深いノンレム睡眠時に最も心身の休息がとられます。

そのため、ノンレム睡眠をしっかりと深くとることが良質の睡眠を生み出すということになるのです。

 

では、どのようにしたら良質の睡眠を得ることが出来るのでしょうか。

その一部をご紹介します。

 

★生活のリズムのメリハリをつける

日中に充分休息してしまえば、夜の休息はそこまで必要ではなくなります。

日中に身体活動量を増やしたり、運動を取り入れることで深い眠りを得られるようにしましょう。

 

★寝る前の入浴

自然の眠りでは体温を下げるために体表の血流を良くして放熱するので、

眠くなってくると一度身体が温かく感じます。

一度身体を温めて下がった時に眠りにつく身体の仕組みをサポートするには

入浴がもってこいです。熱いお湯は交感神経を優位にしますので逆効果です。

ぬるめのお湯でアロマバスというのもいいですね。

 

★脳をリラックスさせる

寝る前のTV•携帯電話•パソコンの使用は脳に刺激を与えて興奮状態となりますので控えましょう。

また、就寝前には間接照明に切り替えることで、光による刺激を和らげることができます。

リラックス効果のある白熱灯がおすすめです。自然な眠りへと導いてくれるでしょう。

 

★寝る前の飲食

コーヒーや紅茶、緑茶などにはカフェインが多く含まれているので控えましょう。

カフェインは、脳を興奮状態にする作用があります。

アルコールの摂取にも注意が必要です。

アルコールには精神の緊張をほぐす作用があり寝つきはよくなりますが、

逆に覚醒もしやすく質の良い睡眠が難しくなることもあります。

また、食事をすると交感神経が優位に働き、胃腸の働きが活発になり目がさえてきます。

就寝の3〜4時間前に取るようにしましょう。

 

たばこも、ニコチンに覚醒作用があるため、控えましょう。

 

ちなみに…

 

★寝だめは出来ません。

寝不足だからといって、お休みの日にまとめて寝るのは逆効果です。

だるさが生じてきます。これは、寝ることが出来なかった分を優先的に消化するためで、

必要量に達するとその後は浅い眠りを繰り返すからです。

 

★入眠時間に気配りを

22時〜2時までが睡眠のゴールデンタイムと言われ、成長ホルモンなどが出やすい時間帯です。

同じ5時間でも22時〜3時と3時〜8時の睡眠では、睡眠の質が変わると言われています。

遅くても0時迄には就寝出来るようにしましょう。

 

 

これまで良質の睡眠の取り方をご紹介しましたが、

自分の生活環境•習慣にあった睡眠方法を見つけ、

質の高い生活を送れるよう導いていきましょう。

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